レンタルオフィス「METSオフィス」運営責任者のオバタです。
士業(弁護士、税理士、行政書士、社会保険労務士、建築士、弁理士等)を営んでいる方が使うオフィスは主に「貸し事務所」というイメージがあるかと思いますが、独立開業時であれば無理して高い賃料を払わずに条件に合うレンタルオフィスを借りてコストダウンを図るという手もあります。
今回は、開業する際にはどのような条件でオフィスを選ぶべきかをオフィス運営責任者の視点からお話していきたいと思います。
オフィス形態による初期費用の違いを把握しているか
まずはじめにお伝えしておきたいのは、借りるオフィスの形態によって初期費用が大幅に変わってくるという点です。
大抵の貸し事務所は保証金として賃料の半年~1年分が必要となるため、保証だけで100~200万円を超えることは珍しくありません。内装工事費やオフィス家具購入費などを含めると、30平米程度のオフィスであっても初期費用総額が300万円を超えてきます。
同エリアで同じようなグレードのオフィスを借りられるのであれば、無理して貸し事務所を借りる必要はないのです。
貸し事務所とレンタルオフィスのコスト比較
事務所・賃料月額25万円 (約30㎡・虎ノ門エリア) |
METSオフィス虎ノ門 (32.86㎡・7012号室) |
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保証金 | 1,500,000円(賃料×6) | 288,000円(賃料×1) |
仲介手数料 | 250,000円 | 0円 |
入会費 | 0円 | 288,000円(賃料×1) |
内装費 | 500,000円 | 500,000円 |
家具購入費 | 1,000,000円 | 500,000円(会議室有) |
インフラ整備 | 300,000円 | 200,000円(OAフロア) |
水道光熱費 | 50,000円 | 0円 |
合計 | 約360万円 | 約178万円 ※ 約182万円削減可 |
住所にどの程度こだわるか
士業を営む方は信用・信頼を重視する傾向があり、特に住所についてはお客様から良いイメージを持たれるような立地を選ばれる方が多いです。
東京都内で言えば、千代田区の丸の内、中央区の銀座、港区の虎ノ門(西新橋エリア)などのお堅いイメージが定着している一等地が好まれています。
開業時であれば予算的に一等地に事務所を構えるのが難しいケースもあると思います。必ず一等地でなければ駄目というわけではありませんが、お客様の視点で士業の先生を探すとしたらどのような条件で探すかということまで考えると、住所についてはある程度こだわっておきたいところです。
建物外観は問題ないか
オフィスの外観は、来客に与えるイメージはもちろん、WEBサイトに掲載する写真素材としても重要視すべき項目です。
お客様から見て、古いマンションや小さなビルのイメージが高層ビルを上回ることは残念ながらありません。
こだわればこだわるほど賃料がきつくなってしまうので、コストを抑えたい場合はエントランス部分の広さ、レイアウトや内装に高級感があるかどうかで選別すると良いでしょう。
弊社が運営しております「METSオフィス虎ノ門」のような一等地ビル内の士業向けレンタルオフィスサービスもありますので、開業時にコストを抑えたい場合は貸し事務所だけではなくレンタルオフィスの中から探してみるのも良いと思います。
来客対応用の個室・会議室を確保できるか
士業のオフィスには、来客用の個室(会議室・接客スペース)の確保が必須です。来客が安心して話せるような天井までの防音壁が望ましく、パーテーションなどで区切っただけのスペースは厳禁です。
例えば1フロアまるごとの貸し事務所などを借りた場合、来客対応用の防音個室を作る必要がありますが、会議室をつくるとなると内装工事費(広さにもよりますが、50万円~程度)が別途必要となり、賃料と管理費以外のコストが大幅に上乗せされます。
また、来客がオフィス内を横切ったりせずに個室や会議室へ行けるようなレイアウトになっているかも重要です。業務エリアと来客対応用エリアを防音壁でセパレートできないようであれば士業用のオフィスとしての機能は不十分であると言えるでしょう。
出来る限りオフィスにかかるコストをカットしたいということであれば、1フロアを貸しきるタイプの貸し事務所よりは会議室が備わっている士業用のレンタルオフィスをお勧めいたします。
建物のセキュリティ対策は万全か
都心一等地のビルの多くは、広いエントランスにコンシェルジュが常駐しているほか、建物全体に強固なセキュリティ対策がなされています。
一方、古いマンションやビルのような建物ですと、セキュリティ対策は程々、エントランスが狭くお客様を迎えるには不十分であったりと士業用のオフィスとして相応の機能を備えていない場合があります。
オフィスにかけられる予算次第となりますが、お客様自身はもちろん、お客様の個人情報を守るという意味でもセキュリティ対策がしっかりした建物を選んでおくと良いでしょう。
なお、これらのセキュリティ対策が万全ではない場合、別途セキュリティ対策費用が必要となる場合もあります。賃料や管理費だけではなく、セキュリティ対策なども含めたランニングコストを把握した上でオフィスを選ぶことができれば後悔するような失敗は避けられます。
まとめ:安く抑えたいなら一等地でレンタルオフィスを!
開業時のオフィスとして「初期費用」「住所」「外観」「会議室」「セキュリティ」すべてのポイントを抑えたいのであれば、一等地で士業用のレンタルオフィスを借りることをお勧めさせていただきます。
METSオフィスでは、東京都港区西新橋に士業専用レンタルオフィス「METSオフィス虎ノ門」を運営しております。士業の独立開業、小規模人数のオフィス移転等でお悩みの方はぜひ一度内覧にお越しくださいませ。