レンタルオフィス「METSオフィス」運営責任者のオバタです。

本格的な事業計画を作成する際にはただ事業の内容を書くだけでなく、財務三表など銀行や投資家が見る項目も用意しなければなりません。

一昔前までは、視認性を高めるためエクセルの数式を使って自らデザインしたグラフなどを差し込んで作ったりと手間がかかる作業だったのですが、昨今では難しい操作を一切せずに見やすくてきれいな事業計画書を作成することができるようになっています。

今回は、誰でも手軽にオシャレな事業計画を作成できるツール「ProfinanSS(プロフィナンス)」の機能と使い方についてご紹介させていただきます。法人の銀行口座開設や、補助金の申請などに向けて本格的な事業計画を作りたいという方はぜひ目を通してみてください。

目次

ProfinanSS(プロフィナンス)とは

トップページヘッダー|ProfinanSS

URL: https://lp.profinanss.com/

「ProfinanSS」は、ウェブ上で完結する本格的な事業計画を作成できるツールです。基本無料。デザインスキル不要で、誰でも手軽に公的機関にも提出できるクオリティの高い事業計画を作ることができます。

プロフィナンスで使える機能(基本無料)

事業計画作成・編集 ○(※自動グラフ化機能あり)
過去データ(賃借対照表)の入力
財務三表自動生成
セルフチェック機能
データダウンロード ○(エクセル)

ProfinanSS(プロフィナンス)は基本無料で事業計画を作成できます。この手のツールはどこに何を入力したら良いのかわかりにくいものがあったりしますが、プロフィナンスはガイドが充実しており悩まずに済むインターフェースとなっています。

また、財務三表などのこれまではエクセルなどの数式を利用して作ってきたものが自動生成されたり、投資家視点でセルフチェックを行ってくれる機能などが付いているため、国や銀行の公的機関に提出できるようなクオリティに仕上げることも容易で、デザインは一切できないという方でも安心して利用できるツールです。

プロフィナンスの利用方法

ProfinanSS(プロフィナンス)を利用するためにはアカウントの作成が必要です。(※アカウント開設は無料)

公式サイトトップページ「無料で始める」のリンクから登録フォームに遷移して、メールアドレス、パスワードを入力し「アカウントを作成」をクリックするだけでOK。メールが届くので認証手続きを済ませれば登録完了です。

ログイン後の管理画面

ログイン後の管理画面|ProfinanSS

ログイン後の管理画面は上図参照。
初回ログイン時は簡単なチュートリアルを確認できます。

簡易版事業計画をつくる

一番最初は「まずは3分で簡易版事業計画を作ってみる」をクリックしてざっくりと作成手順を学んでいきます。

※ここからの操作デモは、Windows10のPC、ブラウザはGoogleクロームで行います。

基本情報の入力

まず最初に会社名、資本金、事業計画年月、目的を選択します。

「売上」に関する項目を入力

事業計画・売上に関する項目を入力|ProfinanSS(プロフィナンス)

次は売上に関する項目を入力していきます。プロダクトの名称、ビジネスモデル(販売か月額課金性か)、ユーザー獲得について、月額料金などの項目を埋めたら「保存して次に進む」をクリック。

今後立ち上げる事業であれば、「課金ユーザーがいますか?」はいいえ、スタート時の課金ユーザーは0人でOKです。

「コスト」に関する項目を入力

事業計画・コストに関する項目を入力|ProfinanSS(プロフィナンス)

次はコストに関する項目を入力していきます。原価、人件費、オフィスの賃料、広告費、開発コストなどを埋めたら「保存して次に進む」をクリック。

商材がウェブサービスやソフトウェアである場合は原価なしとしておけばOKです。その他の項目については、事業を立ち上げる前は不透明な部分があるかもしれませんが経費に関わることなので全て埋めるようにしましょう。

「資金調達」に関する項目を入力

事業計画・資金調達に関する項目を入力|ProfinanSS(プロフィナンス)

最後に資金調達に関する項目を入力します。増資による資金調達と銀行からの借り入れ予定について埋めたら「簡易版事業計画を確認する」をクリック。

増資や借り入れを行う予定がない場合はすべて0円でOKです。日本政策金融公庫の創業融資などを利用する予定の方はその金額を入力しましょう。

簡易版事業計画作成完了

簡易版事業計画作成完了|ProfinanSS(プロフィナンス)

ここまでの作業で全体の30%の作業が完了。「詳細版事業計画の作成に進む」をクリックするとより細かい設定を入力する画面に遷移します。

管理画面左メニューでは、事業計画の閲覧・編集や過去データの入力などの操作ができます。

詳細版事業計画の作成について

簡易版事業計画を作り終えた後は、前述したリンクまたは管理画面左メニュー「事業計画の編集」から詳細版を作成できるようになります。

詳細版では簡易版で作成した項目により詳しい数値などを入力していきます。

「売上」「コスト」「資金調達」については簡易版で既に入力が済んでいるので追加で入力する項目は少ないですが、新たに追加された「資産・負債」では接待交際費や旅費交通費などの経費や固定資産を入力する項目があります。

公的機関や投資家への提出用に作成するのであれば、全ての項目を埋めるようにしましょう。

過去データの入力について

過去のデータ入力|ProfinanSS(プロフィナンス)

管理画面左メニュー「過去データの入力」から各種数値を埋めて事業計画の資料に反映できるようになっています。過去の賃借対照表を含めて資料を作成したい場合はこちらの機能も使うようにしましょう。

事業計画のセルフチェックについて

事業計画のセルフチェック機能|ProfinanSS(プロフィナンス)

管理画面左メニューから選択できる「事業計画のセルフチェック」では、自分がどれだけ事業計画について理解しているか、問題はないのか、第三者に説明することはできるのかといった内容を客観的にチェックできるようになっています。

事業計画完成後は必ずセルフチェックを行うようにしましょう。

まとめ

事業計画は視認性を高めるためにエクセルで数値と連動したグラフを作成したりと手間がかかることが多かったのですが、プロフィナンスのようなツールを使えば数値を入力するだけでどこにでも提出できる見栄えの良いものを仕上げることができます。

当ツールは今後機能を拡張したり有料プランも追加されていくとのこと。基本無料で利用することができるので、興味がある方はぜひ一度触ってみてくださいね。