レンタルオフィス「METSオフィス」運営責任者のオバタです。

以前「レンタルオフィスの審査に落ちる理由7選と対策」いう記事を書いてから「最近、個室レンタルオフィスの審査はどんな状況ですか?」という質問をちらほらと頂くようになりました。

「METSオフィスを借りたいけど審査に落ちたくない」と思ってくださる方が増えるのは大変有り難いことです。できればお申込みいただいた方全員にご利用いただければ良いのですが、そうもいかないのが実情でして、弊社のサービスだけでなく他社のオフィスサービスについてもなんとか少しでも審査に落ちる方を減らせないものかと思い、再度レンタルオフィスの審査についての記事を書いてみることにしました。

レンタルオフィスの審査に落ちる人の条件・共通点についてレンタルオフィス運営責任者が語る機会はそうそうないと思いますので、今後個室タイプのレンタルオフィスの利用を考えている方にとって少しでも参考になれば幸いです。

主に弊社で行った審査事例をもとにした話となりますが、他社で審査を受ける際にも必ず役に立つと思います。

新規事業者の審査NG事例:独立前の業務と無関係の業種での独立・開業

独立前に行っていた業務と無関係の業種で起業してレンタルオフィスを借りようとする場合、審査基準は厳しくなります。

理由は、審査をする側から見れば「誰かの代理で社長業をなさるのでないか(いわゆる名義貸し的なもの)」という疑念を持ってしまうからです。実際にこのような実例はいくらでもあります。

対処方法は、独立前の業務と異なる業界での独立理由を明確にすることが基本となります。特にうしろめたいことがないのであれば、しっかり説明することで審査担当者の疑念を晴らすことができると思います。

オフィス移転の審査NG事例:「移転理由が不明」「とにかく明日にでも」「詳細は言えない」

オフィス移転時の審査でNGとなりやすい事例としては「移転理由が不明」「とにかく明日にでも借りたい!」「詳細は言えないが急遽オフィスが必要になった」などが挙げられます。

審査をする側から見れば「移転理由が不明」「とにかく明日にでも~」等の理由だと「今使っているオフィスを何らかの理由で追い出されるのではないか?」という疑念を持ちますし「急遽オフィスが必要」といった場合は「第三者に使用させるのはないか?」と勘ぐる場合もあります。「詳細不明」「お急ぎ系」の要望は全部とは言いませんがうしろめたい理由があるケースが多いため、どうしても疑いの目で見てしまうのです。

対処方法は、審査担当者に移転理由を明確に伝えることです。理由次第ではそれが審査に落ちる要因となるため隠したい方がいるのは理解できますが、隠していてもあらぬ疑いをかけられるだけで、審査を受ける上では何もメリットはありません。

移転理由が原因でなかなか審査に通らない方もいらっしゃるかもしれません。どこも受け入れたがらないという事実は受け止めるしかないので、審査担当者に正直に話したり賃料をまとめて先払いする等の交渉をしながら受け入れてくれるオフィスを探すしかないケースもあると思います。

移転理由が「事業の縮小や今まで借りていたオフィスの賃料が高いため安いレンタルオフィスに移転する」などマイナスに思われがちな内容でも、オフィスコストを下げるために存在しているレンタルオフィスであれば審査でNGになることはないと思われます。

よくある審査NG事例:事業内容がはっきりしない

一番多いのはこちらです。審査担当者から見て「事業内容がよくわからない」と判断せざるを得ない場合は、審査の段階でお断りする場合がございます。

元々NGとなる可能性が高い業種(アダルト業界・マルチ商法)であるから答えられないというのであればまだ分かるのですが、独立して数年経過しているにも関わらず事業内容をはっきりと答えることができない方からのお申し込みが後を絶たないのは本当に勿体ないことだと思います。

対処方法は、シンプルですが「自分の事業内容は第三者にもわかるように伝えること」です。具体的には、事業に関して審査担当者から聞かれたことには澱みなく答えること、提出物等をしっかり出すことなど基本的な対応ができていればOKです。

非常に簡単なことなのですが、ここを疎かにしてしまったばかりに他の条件では問題がなくても審査落ちとなった事例が少なくありません。催促してもご対応いただけないことが多く、本当に勿体ないし残念だと常々思っています。

よくある審査NG事例:内見やメールのやり取りが横柄・粗雑

こちらは以前書いた記事でも取り上げたのですが、このような事例にあてはまる方についてはご利用をお断りしている状態が続いています。特に担当者が女性である場合に多く見受けられます。

弊社は応対したスタッフの印象も審査に影響するシステムとなっております。この点については多少の差はあれど、どのような運営会社であっても非公開の基準があると思います。

対処方法はわざわざ言うまでもないのですが、ビジネスマナーを守り、人を不快にさせないよう心がけることです。審査担当者も同じ人間だということを無視した対応をすれば、相応の結果しか返ってきません。

特殊な審査NG事例:先に入っているテナント様と雰囲気があわない(業種があわない)

運営している側の本音を言えば、お申込みいただいた分はすべてお受けして出来る限り満室に近い状態を保つことができれば楽だとは思います。

しかし、何でもかんでも安易に受け入れた結果、先に入居されたテナント様が何らかの不満を持って退去してしまうことだけは避けなければなりません。(METSオフィスは特にテナント様を大事にしたいという思いがあるため、回転率を重視した運営は行っていないという面もあります。このような方針は運営会社によって異なるため、一律に同じものとして決めつけることはできません)

METSオフィスでは、お申し込みいただいた方が入居済みのテナント様と「利用方法が被る」「一人で作業される方が多いオフィスであるためその雰囲気を壊してしまう可能性がある」と判断しNGを出していることがあります。内見時に「自分の事業とこのオフィスの雰囲気があわないかも?」と少しでも違和感を覚えた方は、こちらの理由で審査落ちとさせていただいた可能性が高いです。

お申込みいただいた方に落ち度がなく、また入居済みのテナント様が悪いわけでもなく、弊社としても業種や利用方法をヒアリングした上での判断になるため、審査落ちを解消する方法をお伝えできなくて申し訳ないのですが、このような事例もあるということをご理解いただければ幸いです。

気になる方は、内見前・申し込み前に事前に「こういった業種で、使い方はこうなります」と事前申告を頂くとお互いに時間のロスを生まないのではないかと思われます。

まとめ

オフィス運営責任者として実際にあった事例をもとにお話させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

レンタルオフィスに限らず、オフィスを借りるということはその場所(住所地)で事業の船出を行うということです。

事業開始という航海を気持ちよく船出できるよう是非とも今一度自社の在り方を考える機会となれば幸いです。