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レンタルオフィス「METSオフィス」運営責任者のオバタです。

レンタルオフィスを選ぶ際は「住所地・立地」「月額コスト」「オフィスサービスの種類・質」などを比較して検討するのが一般的な探し方となりますが、 さらにひとつの条件を加えることでより自分に合ったレンタルオフィスを探しやすくなることをご存知でしょうか?

当ページでは、その条件である「オーナー直営レンタルオフィス」について、 借り手側にどのようなメリットがあるのかをレンタルオフィス運営責任者の立場からできる限り公平な視点で解説させていただきます。

目次

レンタルオフィスの運営タイプには2種類ある

レンタルオフィスには、

「①運営会社が自社で所有している物件内でレンタルオフィスを運営」
「②運営会社が借りた物件や一部フロアをレンタルオフィスとして運営」

上記2種類の運営タイプがあり、それぞれ特徴が異なります。

わかりやすくするために、当記事では

①を「オーナー直営レンタルオフィス」
②を「運営代理レンタルオフィス」

と表記させていただき、当ページでは①の「オーナー直営レンタルオフィス」についてのみ解説します。

オーナー直営レンタルオフィスの特徴

オーナー直営レンタルオフィスは、運営会社が所有しているビル等の物件内でレンタルオフィスを運営しています。

(運営代理レンタルオフィスは運営会社が借りた物件または一部フロアをレンタルオフィスとして転貸することで成り立っており、運営会社は物件オーナーに賃料を払い、その負担をオフィスサービス利用料金に上乗せしてレンタルオフィスを運営しています。)

オーナー直営レンタルオフィスは運営代理レンタルオフィスのような賃料の負担が無いため、オフィスサービス利用者が支払う様々な料金が比較的安めに設定できるという特徴があります。

例外として、所有物件のローンの支払いが続いているため料金設定が渋い運営会社があるので注意が必要です。

オーナー直営レンタルオフィスのメリット

1.突然のオフィス閉鎖リスクが低い or ほぼ無い

運営代理レンタルオフィスは「採算が合わず運営会社が危うくなる」「オーナーが物件を売りに出す」などの理由で突発的にオフィスが閉鎖するリスクがあります。

オフィスが閉鎖すれば入居者は必然的に追い出される形となり、オフィス移転や登記内容の変更手続き、取引先への連絡等の手間が必要となり非常に面倒です。

オーナー直営レンタルオフィスであれば全てが安全というわけではありませんが、しっかり腰を据えてレンタルオフィス事業を運営している会社であれば閉鎖リスクはほぼ無いと考えられ、長期的に安心してビジネスを行いやすくなります。

2.料金設定が安い

オーナー直営レンタルオフィスは、運営代理レンタルオフィスだと発生してしまう賃料分のコストをお客様に負担させる必要がないため、各種オフィスサービス利用料金を安く設定することができます。

もちろんオーナー直営レンタルオフィスであれば確実に安くなるというわけではありません。(立地条件や競合との兼ね合い、収益の問題で安くできない、ローンの支払いが終わっていないので安くできない等の理由による)

レンタルオフィスを長期利用するのでコストを抑えたいと考えている方は、まずオーナー直営レンタルオフィスの中から探してみることをお勧めします。

3.入居者の要望が通りやすい

特に中規模くらいまでのオーナー直営レンタルオフィスは、入居者の要望を柔軟に聞き入れてくれるところが多いです。

単に「賃料を安くして欲しい」という要望を通すのは厳しいかもしれませんが、「長期間使うから初期費用を割引してくれないか」等の交渉なら通る可能性はあります。

言うだけならタダですので、通りそうな要望ならさりげなくお願いしてみましょう。

4.許認可が受けづらい業種も安心して利用できる

人材派遣業を行う上で必要な「特定労働者派遣事業届出」等の運営代理レンタルオフィスでは許認可が受けづらい業種は、オーナー直営レンタルオフィスを借りることで安心してビジネスを行うことができます。

その他「個人情報管理に厳しい行政書士・司法書士・社会保険労務士・税理士」等のレンタルオフィスを借りる際に許認可が必要な業種は、事前に確認しておくことでスムーズにオフィス選びを行うことができます。

「オーナー直営レンタルオフィス」の判別方法

オーナー直営レンタルオフィスである場合、大抵は各レンタルオフィス運営会社のWebサイト上にわかりやすく明記されています。

レンタルオフィス運営会社、オフィスを借りたい人双方にとって「自社が所有している物件内で運営しているレンタルオフィス」というのは大きなメリットとなるので、書けるのに記載しない理由はありません。

Webサイト上で特にこの件について触れられていない場合などは、運営代理レンタルオフィスである可能性が高くなりますが、記載がない=運営代理レンタルオフィスが確定するわけではありません。その際は直接問い合わせて確認してみましょう。

オーナー直営でも料金設定が高いレンタルオフィスもある

人気の住所地には同じエリア内にたくさんのレンタルオフィスがあり、運営会社も様々。
料金設定が高めなオーナー直営レンタルオフィスを発見することもあると思います。

その際には、

  • レンタルオフィスが入っている建物のグレードは本当に同じレベルか
  • 借りられる個室の仕様は「完全な個室」か「仕切りがある個室」か
  • 基本の月額利用料にはどんなサービスが含まれているか
  • セットプランにはどんなサービスが含まれているか
  • オフィスサービスの種類や質に差はあるか
  • オフィスの内装やオフィス家具の質に差はあるか
  • そもそもオフィスサービスを低価格で会員様に提供する気はあるのか

などの点を比較してみると、いずれかの条件で納得できる理由が見つかるはずです。

まとめ

オーナー直営レンタルオフィスは、4つのメリットがあります。※例外はあるので注意

  • 突然のオフィス閉鎖リスクが低い or ほぼ無い
  • 料金設定が安い
  • 入居者の要望が通りやすい
  • 許認可が受けづらい業種も安心して利用できる

「オーナー直営レンタルオフィス」は、特に個人~少人数向けの安い貸し事務所を探している方、法人登記をして長期的にレンタルオフィスを使いたい方、それなりのオフィスグレードがある格安レンタルオフィスを探している方などにはうってつけです。

「オーナー直営」「運営代理」はあくまでも判断基準のひとつであり、運営代理だから悪い、オーナー直営だから良いというわけではないということだけは誤解のないようお願いいたします。

レンタルオフィスを探す際は、まず運営タイプに注目してからサービス内容や料金体制、オフィスやビルの質等の条件を見て総合的に比較してみてはいかがでしょうか。